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RIKOTEN: HAKOBI-DASHI

「はこびだし」 Hakobi-Dashi

吉村靖孝研究室では、「半動産建築研究」と称し、祭りの山車やコンテナ建築など土地への定着の度合いが弱い建築や、シェアハウス等の所有の感覚が薄い建築について研究しています。

その中でも山車は、電線の下をくぐれるように伸縮するなど形態、規模、機構は町並みと一対の関係を持ちます。 これは、大きな増改築を伴わずとも、建築自体が動くことや変形することで、都市との不整合をならし、魅力的な空間をつくる新しい建築のありかたを示唆しているとも考えられます。

今回は、自由に伸縮することで、エレベーターのない58号館3階吉村研究室にある模型を、55館1階アトリウムまで昇降、運搬し、そのまま展示できる、エレベーター兼展示台をつくりました。 模型を搬入出する行為が祝祭的に見える「山車」を展示するとともに、現在増築工事中の理工キャンパスにおいて「動く」・「変形する」状態の価値を提案します。

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